悪徳出会い系アプリを絶対に使ってはいけない理由

「出会い系サイト」が社会問題になったのは2000年の初期の頃です。
現在は、当時ほど出会い系サイトに起因した大きな事件はなく、落ち着いているかのように思えますが。
実は今、空前の悪徳の出会い系アプリブームとなっています。
サイトではなく、アプリになっているというのがポイントです。

そして、出会い系アプリと一言でいっても、筆者は3つの分類があると考えています。

1. 比較的安全な婚活・恋活アプリ
2. 使用すべきではない悪徳出会い系アプリ
3. 利用者のリスクが大きい無料出会い系アプリ

この記事では、2つ目にある「使用すべきではない悪徳出会い系アプリ」についてご説明したいと思います。なぜ悪徳出会い系アプリを使ってはいけないのか、何が悪徳なのか、そして、どう見抜くのかという点をご説明したいと思います。

悪徳出会いアプリとは?

最近急増している悪徳出会いアプリはそもそも何が悪徳なのかというと、一言でいえば「出会えないにもかかわらず、男性ユーザーの課金を促し利益をあげようとしている」という点が悪徳なのです。
一体どのような仕組みなのでしょうか?

その仕組みを知る前に、まずは悪徳出会いアプリの実態を説明いたします。

実態1:女性ユーザーはほとんどいない

出会いをうたって男性ユーザーを集客しますが、女性はほとんどいない場合があります。
ここでいう女性というのは出会いを求める一般女性のことです。

実態2:サクラ・botがほとんど

悪徳出会い系アプリに女性ユーザーはほとんどいません。
よって、運営側はサクラを用意して、さも一般の女性かのように男性ユーザーに接触させるのです。
さらに最近では、人間ではなく、botを使う場合もあるのだとか。

このような実態があるにもかかわらず、なぜ出会いアプリの量産がとまらないのでしょうか?
多くの人が疑問に感じると思いますが、それにはこのような理由があるのです。

悪徳出会いアプリビジネスが成り立つ仕組み

悪徳出会い系アプリは男性ユーザーの課金によって利益を上げています。
そして、これらのアプリの特徴はポイント制を採用していることです。

ダウンロードや会員登録は無料でできますが、異性のユーザーのプロフィール閲覧や、メッセージなどの各アクションごとに消費ポイントが設定されています。ポイントを課金購入することで好みの異性を探したり、コミュニケーションを取ることができるのです。

つまり、これらの出会い系アプリは、男性が出会いを求めて、アプリ内で女性のプロフィールを見たり、チャットを継続的に続けてもらうことで、収益をあげることができるビジネスモデルということになります。

そして、悪徳出会いアプリはこの収益機会を確実にものにするために、巧みなサービス設計となっています。
それを具体的に説明します。

悪徳出会いアプリの手法

アプリをダウンロードした直後の初回登録時には、すでに無料で100~500ポイントが付与されている状態が一般的です。
新規ユーザーは、この無料のポイントを利用して異性にアプローチしていきます。
しかし、すでに説明したように、悪徳出会いアプリには一般女性はほとんどいなく、サクラやbotである場合がほとんどです。

よって、いくらアプローチしたところで、実際に出会えるわけではなく、のらりくらりとメッセージを続けられ、メッセージの度にポイントを消費し、最終的には課金をしなければならない状況になります。

男性側の「この女性とデートの約束をしたい」「LINEの交換をしたい」という欲求を利用して、課金を促すものの、実際には出会えないわけなので、非常に悪徳であると言わざるを得ません。

このような悪徳出会い系アプリは絶対に使うべきではありません。
では、一体どのような方法で悪徳出会いアプリかどうかを見分けることができるのでしょうか?

悪徳出会い系アプリを見分ける4つのポイント

まず、お伝えしたことは、悪徳出会いアプリの見分け方は想像以上に簡単ということです。しかも、ダウンロードすることなくわかります。
まず見分ける上で大事なことは、世の中に悪徳出会いアプリが驚くほどたくさん存在しているということを認識することです。

つまり、リテラシーを高く持ちましょうということです。迷惑メールで明らかに詐欺な内容がよく届くことがあると思いますが、ほとんどの人はすぐに疑問に思いますよね?悪徳出会いアプリの見分けも、迷惑メールに疑問を持つのと同じレベルなのです。
では、その見分け方をご紹介します。

ポイント1:アプリ名が過激・品性がない

2000年代に流行ったThe「出会い系」サイトの伝統をそのままひきづった出会いアプリの場合、アプリ名そのものが過激・品性がないことが多いです。

よくあるのが「秘密の〜」「大人の〜」「暇つぶし〜」という言葉を頭につけて、その下に「〜トーク」「〜チャット」「〜出会い」といった名前をつけていることです。この場合は100%といっても良いほど、悪徳出会いアプリでしょう。

そもそも「出会い」という言葉に日本ではあまり良いイメージがない中で、あえて「出会い」という言葉を使う時点で、運営会社のレベルとどういう人をターゲットにしているのかが透けて見えます。

ポイント2:男性向けのデザイン

本来、男女の出会いを目的にしたサービスは、男性会員と女性会員が同じくらい必要なはずですよね?
しかし、悪徳出会いアプリの場合は、サクラやbotで女性会員になりすましているので、男性会員だけ囲い込めればお金になります。
したがって、アプリのデザインはもちろんのこと、ダウンロードする前のAppleやgoogleのアプリストア上に掲載しているスクリーンショットなどが、明らかに男性会員向けで、一般女性がこんなものをダウンロードするはずがない、というようなものになっています。

ポイント3:開発者が個人名

アプリストア上では必ずアプリ開発者の名前が掲載されています。これは法人であれば会社名が記載されます。
悪徳出会いアプリの場合、ほとんどの場合、法人格を持った業者が運営していますが、「悪徳」の自己認識があるため、個人名でアプリを出して、足がつかないようにしていることが多いです。
そのため、アプリストア上では、例えばですが「Haruki Shinoda」「Wataru Inoue」などローマ字の個人名表記となっています。また、外国人系の名前であることも多いです。

※例

ポイント4:開発者公式サイトがダミーサイト

appleやgoogleにアプリを申請する場合、どんな開発者も必ず、デベロッパーの公式サイトを登録する必要があります。
登録されたサイトはアプリのダウンロードページに必ず掲載されるため、その公式サイトを見れば、業者が信用に値するかチェックすることができます。
appleのアプリストアでは下記の箇所から確認することができます。

悪徳出会いアプリの場合、この登録サイトが、ダミーサイトになっています。
具体的には、Twitterの一度も投稿したことのないアカウント・アメブロで一度も記事投稿したことのないブログ・何の情報もないwebサイトなどなどです。

ここを見れば一発でそのサービスが健全であるかどうかがすぐにわかるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
悪徳出会いサイトが大量にはびこった時代から、時は変わりスマートフォンアプリへと舞台が移りました。
しかし、男性ユーザーの「出会いたいという欲求」を利用して、詐欺的な手法で収益をあげる悪徳なビジネスモデルは現在も変わりません。

こういったアプリは代わる代わる登場してくるので、いかに利用者はリテラシーを高く持ち、悪徳アプリは絶対に利用しないことが重要です。

すでに説明したように、悪徳出会いアプリをダウンロード前に見分けることは可能ですので、ぜひ、自分だけではなく、友人や同僚の方が同じような悪徳アプリをわからず利用している可能性がありましたら、ぜひこの記事をシェアしてあげてください。

みなさんの参考になれば幸いです。

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