筆者はネット婚活で出会った女性と結婚をしました。
そういった経緯もあり、日本人にはネット婚活がとても合うなと考えるに至りましたが、多くの日本人は無条件で出会い系アレルギーがあると感じています。私の一部の友達や親戚でさえもアレルギーがある人たちのほうが多かったため、最初は理解されるのかとても心配になりましたし、何か後ろめたさみたいなものを感じていたことも確かです。
こういった、アレルギー自体は仕方のないことだと思います。
2000年代初頭に出会い系サイトで多くの事件・事故が起きたことは間違い無いですし、多くの人の中に、「出会い系=怪しい」というイメージが刷り込まれているのもよくわかります。
しかし、現在では、健全で安全なマッチングサービスが出てきており、いわゆる怪しい出会い系サイトは、表舞台からはいなくなっています。(裏舞台にはいるので、それらの有象無象については別の記事でご紹介しております)
とはいえ、出会い系サービスの悪いイメージが完全に払拭されることは、難しいのかもしれません。
個人的な感覚として、今の状況を理解しないまま、過去のネットの出会いの悪いイメージを引きずったままステレオタイプになってしまっているのは現在の40代以上ぐらいに多い印象があります。「40にして惑わず」という言葉があるように、40歳ぐらいまで行くと、世の中の常識の変化を感じられないか、感じようとしていない気がしています。まさに「惑わず」なわけです。(理解のある40代以上の方すみません。)
個人的には、こういった偏見が多い世代の社会的影響力がなくなってきたとき、「ネットの出会い」は恋愛市場においてなくてはならないチャネルになると考えています。
その理由は、「ネットの出会い」は経済的にもコスパがいいですし、既存のコミュニティ以外から恋人を探すという面で、圧倒的に便利だと思うからです。
この「既存コミュニティ以外で恋人を探すことができる」という点が、本記事で日本人にネット恋活・婚活が向いていると思う決定的な理由となります。
この考えを説明するには、まず日本人にとっての「コミュニティ」について、少し深ぼって説明して行きたいと思います。
コミュニティ維持を優先する日本人
Newspicksというサイトの記事によると、現在の若者の恋愛傾向として電通の研究員の方が下記のように述べていることをまずご紹介します。
私たちは若者が恋愛に強い意識が向かない大きな要因は、自分たちが所属しているコミュニティにあると考えています。彼ら/彼女らは、すでに獲得しているコミュニティでの安心感や居場所を壊すほど、恋愛に対して強い意識を向けたいとは思っていないのです。
引用:若者の「恋愛意識」に、どのような変化が起きているのか
なるほど、確かに納得感はあるように思います。ただ、この記事では今の若者の傾向という切り口となっていますが、個人的には、今の若者に限ったことではなく、全世代の「日本人」の特徴としてコミュニティ維持を重視する傾向が強いと感じています。
学生時代の部活動、ゼミ、サークル、社会人になってからは、会社の同僚など、人には必ず自分が所属しているコミュニティが存在します。
もし、そのコミュニティ内で恋愛をしてしまうと、そのコミュニティに居づらくなってしまう、このように感じることはよくありますよね。仮に当事者として経験したことはなくとも、居づらくなってしまう状況は容易に想像がつきませんか?
中学校で誰と誰が付き合ったというのが秘密裏に行われるというのも、コミュニティ内で拡散されたくないということの裏返しなのだと思います。
このことからも、コミュニティの維持のために、そのコミュニティ内で恋愛をすることを避けるというのが、日本人のメンタリティとして一般的な概念であることは、多くの人が納得できるものだと思います。
したがって、先ほど引用した電通さんの記事は、少し認識が間違っていると思っていて、日本人は昔から同コミュニティ内で恋愛をすることは避けてきていたんです。今の若者に限ったことではありません。
昔の日本人の結婚率が高かった理由
では、今も昔も日本人が同じメンタリティだったとして、昔の日本人の方が、結婚率が高かった理由は何故なのでしょうか?
この理由を考えるとき、まず第一に挙げられるのが女性の社会進出が少なかったことです。女性は結婚して家庭に入ることでしか、経済的な自由を得ることが出来なかった社会環境がありました。
その環境が戦後以来続いたことで、現在までつながる「結婚」が義務のような社会的風潮が出来上がったのだと思います。
しかし、今はどうでしょう。
結婚=義務という認識がかなり薄まってきていると思いませんか?
今の日本人が結婚しない理由
多くの日本人が過去の結婚観とは決別していっています。
「結婚はしなくても良いし、しても良い」という認識が大半ではないでしょうか。
みな、結婚は人生の数ある選択の一つと考えているのです。
「いつかはしたい。でも、結婚したいと思う人が出てこなければ出来ないのは仕方ない。」
他ならぬ筆者自身もこのように思っていました。
これは要するに、人生における「結婚」の優先度が下がったのだと思っています。
結婚は「義務」から「選択肢の一つ」というレベルまで、社会認識が落ちたのです。
結婚情報誌ゼクシィのCMのフレーズをみてください。
グッとくるコピーですよね?
しかし、あのゼクシィでさえも、「結婚しなくても幸せになれる」と断定しているのは興味深いと思いませんか?
これが現在の私たちが抱える結婚観なのでしょう。
しかし、人によっては、最終的に「結婚したい」と言っているのだから、結局、結婚の呪縛からは現代人も逃れられていないと考えるかもしれません。
ただ、それでも「結婚しなくても幸せになれる」という社会認識が広まっているということ自体が大きな変化である、ということを私は伝えたいと思っています。パラダイムシフトというと言い過ぎかもしれませんが、それに近い意識変革だと思っています。
真に問われている「結婚」のメリット
ここまできて、一見、結婚の価値が低下しているように思われますが、
そうではありません。完全な主観ですが、私は結婚をしてみて「結婚の良さ・価値」をとても感じています。
結婚をして、家族になると、心の拠り所が出来ます。
仕事の悩み、辛さは分かち合うことができるし、些細な幸せもより大きく感じることが出来ます。
人は完全に自立して1人で居続けることは出来ません。心の中に、自分が所属している「コミュニティ」があり、その中で承認欲求を満たすことを本能的に求めます。
そして、「結婚」とは自分が唯一中心となれる最小単位のコミュニティなのです。
今の時代は、地域社会の帰属意識も薄いですし、会社への帰属意識も薄れていると思います。
このように自分の社会生活がアウェイな環境下では、家庭というホームを持つことが非常に重要になってくると思っています。
今後は、社会的信用のために「結婚」をするとか、生き遅れないために「結婚」をするといった意味での意思決定ではなく、「結婚」の本当の価値がより本質的に見つめなおされていくはずです。
結婚の価値に本能的に気づいている20代
意外かもしれないですが、実は今の20代は早婚化していると言われています。
彼らは「オトナ」たちから決まって「まだ若いのに、よく結婚を決められたね」と言われるのですが、彼らにとっては結婚はごくごく自然なもの。恋愛の延長線上に同棲があって、同棲の延長線上に結婚がある。
「一人で稼いで、一人で生きる」より「二人で稼いで二人で生きる」方が、心身ともにずっと豊かな生活を送れるはず、ということを彼らは感覚的に理解しているのです。
そこには「俺が養ってやる。俺が養わねば。」というような大黒柱バイアスは全くなく、
「二人一緒の方が毎日幸せに生きられるよね」とごく自然に、結婚生活を楽しんでいるのです。
「お金がなくてもいいから、結婚しよう」早婚化する若者たち
この記事が説明している傾向は個人的にも間違いないものだと思っています。
私個人の意見を踏まえてまとめると、今の若者は下記の複数の理由から、早婚へ向かって行くと思います。
晩婚化の現在、若くして結婚をすること自体がステータス化している傾向がある。
・共働きの一般化
共働きの両親の元で育った子供が適齢期を迎え、男性が1人で家庭を支えるという前提がなくとも結婚に自然に踏み出せるカップルが増える。
・社会コミュ二ティの帰属意識の希薄化
社会生活上のコミュニティ(地域社会や会社)の帰属意識が低くなっているため、結婚によって強固なコミュニティを作ろうという意識が働く。人間としての自己防衛としての結婚という意味合いが大きい。
上記のような理由から、「結婚」を選ぶ人が増えてくると思います。
何か一つの原因ではなく、こういった世代特徴・環境要因などが複合的に絡み合って「結婚」の選択をする傾向が強まるというところがポイントだと思います。
今後は、過去に存在していた「結婚をすると一人前」のような社会的義務感が希薄になり、結婚のメリット・価値が改めて認識され、結婚の意味が再定義される時代に突入して行くのではないでしょうか。
もう一度ゼクシィのコピーを思い出してください。
これは下記のようにも言い換えられると思います。
「私たちは、昔からの結婚に対する義務感や呪縛に惑わされて苦しむような世代ではありません。だから結婚は別にしなくて良いものであると考えます。しかしそれでも、大切なパートナーと「結婚」する意味を見つけたから結婚をするのです。
今後の価値観に合う婚活の本流とは
さて、やっと、この記事の本題に入ります。
ここまでの流れを少し要約すると、
日本人はコミュニティ維持を優先して、同コミュニティ内で恋愛をすることを避ける傾向があります。
そして、現在は結婚に対する義務意識が過去に比べて希薄になっており、結婚は人生の中で必須ではないが重要な選択肢の一つという社会認識になっています。
そのため「なぜ、あえて結婚をするのか」という意味付けがより明確に必要になってきているというわけです。
その意味として、私は、結婚のステータス化・共働きの一般化・結婚によるコミュニティ創出という観点で、結婚を志向する人が増えるだろうと考えているのです。
では、同コミュニティ内で恋愛をしない日本人が、恋人を得るためにはどうすべきなのでしょうか。
その一つの答えがネット婚活であると断言します。
元来、外部のコミュニティの異性とつながるための婚活手段は、合コン・街コン・相席屋・友達の紹介などが主流でした。しかし、これらの手段はどれも1人は成り立ちません。多くの場合、友人とともに参加する必要があります。
友人同士でそういったリアルの出会いの場にくりだせる人であれば、それが一番だと思います。
しかし、現在、友人同士で合コンのようなリアルの出会いの場に行くことも、心理的ハードルが高いと感じる人が大勢います。若者の草食化という言葉がありますが、この表面だけを捉えたワードでは認識不足です。
現在、若者にはスマートフォンがあり、毎日、Twitter・facebook・LINEによって、リアル友達や趣味の友達とつながり、それぞれにコミュニティが出来上がっています。常に他者との繋がりをスマートフォン上で感じられるので、実際に顔を合わせずともコミュニティとしての充足感が得られているのです。
これにより、会社や学校といった、これまで強固な帰属意識を持ちやすかったコミュニティの力が減退しているのです。これまでには無かった「ゆるいコミュニティ」が無数に増えたことで、何かひとつのコミュニティに没入するということが少なくなったのではないかと考えています。
強い帰属意識でまとまったコミュニティが無くなったことで、一緒に合コン・街コンに行ける交友関係が少なくなってきているのではないでしょうか。
さらに、合コンは1回3000~5000円の費用負担で、そこで出会える人数も3-4人が一般的です。
コスパという観点で見ても、現在の若者からすると負担としては大きいのだと感じます。
そこで、登場するのがネット婚活です。
まず、ネット婚活は圧倒的にコスパが良いです。
大手の婚活サービスでは1ヶ月あたり2500~4000円ほどで、月に人数の制限なくマッチングすることができ、メッセージも交換することができます。合コン1回分で多くのチャンスを得ることができるのです。
また、インターネットという広大なコミュニティの中で、自分の趣味や条件にあった異性とマッチングすることができるので、外部のコミュニティの人とつながるための方法として最適です。現在はfacebookを使った婚活サービスが主流となっていますが、自分のfacebookの友達は排除できるので、友達に婚活サービスを使っていることがバレることもありません。
このように、コスパと外部コミュニティとの繋がりという観点で、圧倒的にメリットがあるので、ネットでの婚活というのは、今後の主流になると考えています。
私がネット婚活サービスによって結婚したからこのようなこと主張しているわけではなく、時代の流れとして、自然とネット婚活が主流になっていくだろうということを本記事では声を大にして伝えたいと思います。
この記事を読んで、納得できた方はぜひ、皆さんもネットの婚活サービスを利用してみてはいかがでしょうか?