【2020年版】人気無料出会いアプリランキング その実態と危険性を徹底解説

2000年台初頭、「出会い系サイト」という言葉が社会問題となりました。
その後、法規制がなされて、「出会い系サイト」は停止されていきましたが、現在、「無料の出会い系アプリ」が多くのユーザーに利用されて問題になるケースが増えてきました
本記事では出会い目的に利用されることが多い無料チャットアプリの危険性について解説したいと思います。

こんな方にお読み頂けると疑問が解消されるはずです。

こんな人向けの記事です

  • 無料で出会えるアプリに危険性はないのか知りたい
  • 彼・彼女・友人が無料チャットアプリをインストールしていたがその利用用途や危険性を知りたい
  • 無料チャットアプリでどんな事件が起きているのか知りたい

まず、出会い系アプリと一言でいっても、3つの分類があります。

  1. ペアーズなどの安全で真面目な婚活・恋活アプリ
  2. 絶対に使用すべきではない反社会勢力が運営元の悪徳詐欺出会い系アプリ
  3. 利用者のリスクが大きい無料の出会い系チャットアプリ

このうち、本記事では「利用者のリスクが大きい無料の出会い系チャットアプリ」について解説をしていきたいと思います。

2020年 無料のチャットアプリの人気ランキング

まず、現在日本で利用されている無料チャットアプリでユーザー数が多い順にランキングをご紹介いたします。

オルカ(ORCA)
運営会社:nanameue
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オルカは旧名マリンチャットと呼ばれていた無料チャットアプリです。iOSとAndroid合計でのユーザー数で見ると一番大規模な無料チャットアプリです。未成年の事件なども起きており、出会い目的利用に対しての取り締まりは厳しくなっています。

レモン(lemon)
運営会社:nanameue
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レモンは旧名flatalkと呼ばれていた無料チャットアプリです。オルカと同じ運営会社の量産型無料アプリとなっています。

アノニム
運営会社:nanameue
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アノニムは通話機能もある無料チャットアプリです。オルカ・レモンと同じ運営会社の量産型無料アプリとなっています。

ひまチャット
運営会社:ALTR THINK
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ひまチャットは上場企業である株式会社イグニスの子会社が運営しています。無料アプリの中では唯一課金機能がありますが、課金者はごくわずかです。

ぎゃるる
運営会社:アップランド
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ぎゃるるは無料チャットアプリの中では最古参で、一番最初に流行った無料チャットアプリと言えます。ただし最近ではユーザーが少なくなっているのが現状です。

無料出会い系アプリが増えた理由

元来、出会い系アプリというのは、男女をマッチングさせることを目的として、男性側に課金を促し、収益を得るのが基本的なビジネスモデルでした。しかし、スマートフォンが普及してから登場してきた、現代の完全無料の出会い系アプリ、これらは一体どのようにして収益をあげているのでしょうか?

スマホ広告による収益化

無料の出会い系アプリのビジネスモデルは広告掲載です。アプリをダウンロードするとわかりますが、ところどころに広告が表示されています。完全無料にすることで、ユーザーを広く集め、広告を掲載することで、収益をあげ、ビジネスとして成り立っているのです。

広告主は出会い系アプリ

無料の出会い系アプリの広告主はほとんどの場合が出会い系アプリです。出会い系サイト時代に巨大化した出会い系業者が、アプリを作り、そのアプリの集客のために多くの広告費を投下していますが、その一部の資金が無料の出会い系アプリを潤しているのです。

無料出会い系アプリを使う前に知るべきこと

無料出会い系アプリを使う前に、前提として利用者が知っておくべきことがあります。
これを知らずに利用してしまうと、思わぬトラブルが降りかかる場合があるので、しっかり読むようにしてください。

出会い系規制法の存在

出会い系サイトが社会問題になった2000年代。
主に問題となったのは、未成年による出会い系アプリの利用増加によって、援助交際・暴行事件・恐喝事件などでした。そのため、国は大急ぎで「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」を制定しました。これが通称「出会い系サイト規制法」と呼ばれる法律です。

この出会い系規制法ができたことによって、下記が明確となりました。

・出会い系サービスの定義
・出会い系サービスの制限と義務

出会い系サイトの定義

「出会い系サイト=インターネット異性紹介事業」とは、以下の4要件をすべて満たす事業をいいます。

  • 面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
  • 異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
  • インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
  • 有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。

堅苦しい単語が並んでいますが、要約すると、面識のない異性との交際を希望するもの同士を繋げるのが出会い系サービスということです。

出会い系サイトの制限・義務

上記の定義に該当する場合、出会い系サービス事業者は利用者が未成年であることを確認するために、本人確認書類の提出を求め、本人確認を徹底しなければなりません。

出会い系規制法の抜け道

この出会い系規制法の抜け道を突いたのが、無料出会い系アプリでした。
無料の出会い系アプリは、出会い系規制法が規定する出会い系サービスの定義に当てはまらないサービスということで運営され、出会い系サービスの義務を免れているのです。つまり、どういうことかというと、「自分たちは出会い系規制法が定義する出会い系サービスではないですよ」といって、「ユーザーの本人/年齢確認」の義務を免れているというわけです。

無料出会い系アプリが「出会い系」アプリではない理由

日本語としてかなり矛盾のある見出しですが、なぜかというと、無料の出会い系アプリは、異性交際を目的としたコミュニティではなく、あくまで友達探しのコミュ二ティであるということになっているのです。
もし、異性交際目的のアプローチやメッセージ等のやりとりをした場合は、運営会社は即刻削除する必要があるのです。

無料出会い系アプリの実態

ここからは、無料出会い系アプリの実態をご説明いたします。
先ほど説明したように、無料出会い系アプリは、出会い系規制法の制限を受けません。
つまり、運営会社はユーザーの本人確認・年齢確認をする必要がないのです。
これによって様々な問題が生じることになります。

マルチ業者の横行

無料出会い系アプリでは、アカウントは作成し放題なので、マルチ商法業者はいくらでも増殖し、カモとなるユーザーを見つけアプローチを仕掛けてきます。

未成年の利用

年齢確認をする必要がないので、年齢を偽って、未成年がアプリを利用する場合があります。
これは未成年の親の方などは子供がこういったアプリをダウンロードして利用しないように十分注意する必要があるでしょう。

無料出会い系アプリを使うことによる3つのリスク

実態として、マルチ目的の業者が入り込みやすかったり、年齢確認がないため未成年のユーザーが入り込む可能性が大いにあります。

これにより、実際にどういった問題が生じるのでしょうか。
3つのリスクをご説明します。

1.詐欺に合うリスク

多くのマルチ業者がうごめいているアプリなので、マルチ商法の詐欺に引っかかるリスクが存在します。

2.逮捕されるリスク

未成年との交際により、性行為を行なった場合、刑法第176条(強制わいせつ)によって、6ヵ月以上10年以下の懲役、刑法による「強姦罪」や「強制わいせつ罪」が適用される場合があります。

3.恐喝されるリスク

上記の未成年との交際は、逮捕されるリスクが伴います。これを逆手にとって、「逮捕されたくなければ、金を出せ」と恐喝する人間が存在します。警察に行けば、もちろん取り締まりの対象なのですが、出会い系アプリで未成年と繋がっていたという事実を公にしたくないがために、恐喝に屈するという人が多いのです。
実際に事件となったのが、「ぎゃるる狩り」という事件です。

まとめ

ここまで、無料出会い系アプリの歴史と、法律環境、そして問題点とリスクを網羅的にご説明しました。
リスクの説明を読めばわかると思いますが、利用は自己責任とはいえ、無料出会い系アプリをガンガン利用することは、リスクでしかありません。

このリスクを承知した上で、「出会いたい」という欲求は満たすことができるのか、各人の損得のバランスを元に判断するしかないと思っています。

私は、絶対におすすめすることはできません。

もし、周りに無料の出会い系アプリを利用しようとしている人がいたら、ぜひこの記事をシェアして無料出会い系アプリの実態についての正しい認識を教えてあげていただければと思います。

この記事が参考になれば幸いです。

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