出会い系アプリ「ぎゃるる」の実態を評価・検証

スポンサーリンク
ぎゃるる_icon
ぎゃるる 日本最大級のリア充向けポータルアプリ ギャルル2
運営会社 株式会社アップランド
© AppLand Inc.
サービス開始 2014年
アプリストア AppStore
google play版は削除されています

ざっくりまとめると

  • 「ぎゃるる」は出会い系規制法を免れる脱法出会いアプリ
  • 利用者には恐喝・逮捕リスクが必ず存在することを理解すべき
  • マルチ商法の勧誘などが頻発するため注意が必要

アプリの説明

無料で使える出会い系アプリとしては知名度が高い「ぎゃるる」。位置情報を使って、近くの人が一覧で出てくるのが特徴。その名の通り、「ギャル」「ギャル男」系が多めだが、ぎゃるるを通じて、未成年の援交事件や、暴行事件などが頻発しており問題視されていることも。最近では「ぎゃるる狩り」と称して、少年達が暴行事件を起こすなどが発生している。

「ぎゃるる狩り」とは?

出会い系アプリ「ぎゃるる」を通じて、少年3人が少女を使って、男性を呼び出し、難癖をつけて、恐喝を行った容疑で逮捕されました。ニュースの詳細は下記となります。

“ぎゃるる狩り”と称し、出会い系アプリで呼び出した男性から約7万円を脅し取ったとして少年ら3人が逮捕された。

 警視庁によると、逮捕された19歳の少年2人と16歳の少女の3人は今年1月、出会い系アプリ「ぎゃるる」で知り合った22歳の男性から現金約7万円を脅し取った疑いが持たれている。

 3人は“ぎゃるる狩り”と称し、東京・小金井市の飲食店で男性と少女を食事させた上、「人の女に何してんだ。事務所に連れて行くぞ」などと脅し、車で連れ回し金を奪ったという。調べに対し、3人は「別の日にも同じ手口でやった」と容疑を認めているという。
引用:livedoorニュース

「ぎゃるる」は安全?その実態を徹底解説

出会い系アプリとしてはかなり名前が知れているのがこの「ぎゃるる」です。
ニュースでも度々登場し、未成年の援助交際や暴行事件の温床になっていると言われています。

ぎゃるるは有料?無料?

ぎゃるるは完全無料のアプリです。課金のポイントは一切ありません。
アプリ内のところどころに広告枠があり、広告収入によって利益をあげるビジネスモデルとなっています。

ぎゃるるの使い方

ぎゃるるは当初は無料の出会いチャット機能しかありませんでしたが、現在は計5つもの機能があります。究極の暇つぶし解消アプリと言えるかもしれません。
はたまた、「出会い系」という要素を隠したいという意図もあるのでしょうか…?

では、その5つの機能をご紹介します。

1.出会いチャット機能(ぎゃるるチャット)

この機能がぎゃるるの本質です。
位置情報を元に近くのぎゃるるユーザーを検出し、一覧で表示します。

ユーザーのプロフ写真をタップすると、ユーザーのプロフ画面に移動します。そこから「チャット」するボタンを押すと、誰とでもすぐにチャットをすることが可能です。

ちなみにチャット画面を開くと、下記のような注意文言がデカデカと出ています。

22時以降に18歳未満と出歩いていると、逮捕されます。逮捕された場合、懲役2年、罰金100万円の刑を受けます。
違法な行為(売春、援助交際など)については、警察と連携して発見しております。
不審なユーザーを見つけたら、通報のご協力をお願い致します。

サービス提供者側が、進んでこのような文言を記載するとは思えないので、おそらく警察からの指導がかなり入っているものと想像されます。

2.画像投稿掲示板機能(ぎゃるるスタイル)

ファッションコーデ投稿というコンセプトで作られた機能のようですが、基本的には画像投稿掲示板のような使い方になっています。女性が自撮り画像を撮って、それに対して男性が「いいね」やコメントをしていくというのが常態化しているようです。ぎゃるるだけあって、ギャルが多いです。

3.動画投稿機能(ぎゃるるチューブ)

ユーザーが動画を投稿していく機能です。これも女性の自撮り動画がほとんどで、それに対して男性が「いいね」とコメントをしていくのが常態化しています。

4.ニュース閲覧機能(ぎゃるるニュース)

女性向けの記事がまとまってみることができます。
カテゴリは「ガーリー」「バズ」「グルメ」「ミュージック」「ファニー」「ダンス」があります。
これがギャルが好きそうな話題ということでしょうか。

5.マンガ閲覧機能(ぎゃるるコミック)

なんと無料でマンガまで読むことができます。マンガタイトルは、他の無料マンガアプリでも見かけるものばかりです。元締めは一緒なのでしょう。「ぎゃるる」で読む意味は特に無いかと思います。運営会社としては、「ぎゃるる」での滞在時間を増やして広告収入を上げたいという意図が感じ取れます。

ぎゃるる事件簿

「ぎゃるる 事件」と検索してパッと出てくるのは下記の事件です。

▼2012年
2012年5月から6月にかけて、15歳の女子中学生と17歳の女子高校生に対し、現金を渡す約束をして、みだらな行為をしたとして、2人の男が逮捕された。
▼2016年
“ぎゃるる狩り”と称し、出会い系アプリで呼び出した男性から約7万円を脅し取ったとして少年ら3人が逮捕された。

ただ、水面下では「ぎゃるる」を起点にもっと多くの事件が起きているものと想像できます。

どんな人が「ぎゃるる」を使っているのか

▼18歳以下の少年少女

Appstoreのレーティングでは、18歳以下の男女は利用できません。
しかし、アプリをDLしても年齢認証などなく、自己申告の生年月日入力でパスできてしまうので、形骸化していると思われます。
実際の「ぎゃるる狩り」事件でも、犯行のきっかけとなったのは、「16歳の少女」と成人男性との出会いでした。

▼援助交際目的の男性

18歳以下はいないはずですが、「実態としては多くの少女が利用している」という事実を知っている男性ユーザーが援助交際を目的として少女に声を掛けているというのが現状です。

▼ネットワークビジネスマン

「ぎゃるる」に限らずですが、無料の出会い系アプリにはまず間違いなくネットワークビジネスマンがたくさんいます。「カフェで稼ぐ方法教えようか?」とわかりやすく誘ってきたりもします。こういう目的の人と関わっても、最終、得をしないのでかかわらないことをお勧めします。

▼チャットガールの誘い

女性ユーザーが気をつけなければならないのが、チャットガールの誘いです。
高収入バイトをうたい文句にライブチャットなどの仕事を斡旋しようとしてくる人間がいます。これも、最終的に、水商売や風俗への勧誘につながるため、軽い気持ちで関わることはお勧めしません。

なぜ「ぎゃるる」はサービスとして存在できるのか?

ここまで、「ぎゃるる」の実態を説明してきましたが、健全な利用のされ方ではないことがとても目立ちます。現に刑事事件が度々発生し、犯罪の温床になっているアプリが、どうして長年存在できるのでしょうか?
普通に考えるとあまり理解できませんよね?

そこには出会い系サイト規制法の「抜け道」が背景にあるのです。

「ぎゃるる」は出会い系サイトではない?

ニュース等でも「出会い系サイト」として紹介され、かつ多くの一般ユーザーも「出会い系サイト」として認識していると思いますが、実は「ぎゃるる」は出会い系サイトではないのです。
これは一体どういうことなのでしょうか?

出会い系サイト規制法の限界

出会い系サイト規制法は正式名称をインターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律といいます。この法律が定義する「インターネット異性紹介事業=出会い系サイト」に「ぎゃるる」は該当しないというのが、運営会社および警察の見解となっています。もちろん警察がその見解を良しとしているかはわかりません。しかし、この見解のもとに「ぎゃるる」は厳しい摘発を受けずに長年、事業継続ができているわけなのです。

出会い系サイトの定義

「出会い系サイト=インターネット異性紹介事業」とは、以下の4要件をすべて満たす事業をいいます。

  • 面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
  • 異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
  • インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
  • 有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。

この定義を読むと「ぎゃるる」も出会い系サイト=インターネット異性紹介事業に該当するだろうとほとんどの人は考えると思います。
しかし、この定義の解釈基準を調べてみると、どうもそこに「抜け道」が存在しているようなのでした。

出会い系サイト規制法の抜け道は解釈基準にあった!

ポイントになる解釈は出会い系サイト=インターネット異性紹介事業における
「異性交際」「事業者の運営方針」の定義・解釈です。

出会い系サイト規制法が定義する異性交際

このように定義・解釈されています。

「異性交際」とは、面識のない異性との、男女の性に着目した交際、すなわち相手方が男であること又は女であることへの関心が重要な要素となっている感情に基づく交際を意味し、性交等を目的とする交際に限られない。よって、男女の性以外の要素に着目した交際であれば、「異性交際」に当たらない。

ポイントは「男女の性以外の要素に着目した交際であれば、「異性交際」に当たらない」の文言です。
これはつまり、男女の性以外の要素で惹かれあった「友達」としての交際であれば、異性交際には当たらないということです。

「ぎゃるる」では、位置情報に基づいた近くのユーザーを対象にして男女問わずユーザーをマッチングさせていることから、異性交際が目的なのではなく、あくまで近くの友達同士の関係促進をサポートしているというスタンスのため出会い系サイトではないという判断になるのです。

出会い系サイト規制法が定義する事業者の運営方針

とはいえ、不特定多数の男女が利用するということは「異性交際」目的のユーザーも紛れてきます。そこで出会い系サイト規制法はそういった違反行為に対する運営会社の対応方針を見ることによって出会い系サイトか否かを判断する際の根拠としています。

異性交際目的での利用を禁ずる規約等に反して利用者が異性交際目的で利用している実態がある場合でも、事業を行う者が異性交際を求める書き込みの削除や書き込んだ者の利用停止措置を行っていれば、当該事業は、基本的には「インターネット異性紹介事業」に該当しないが、当該書き込みを知りながら放置するなど、事業を行う者がその実態を許容していると認められるときは「インターネット異性紹介事業」に該当する場合がある。

要するに異性交際目的のユーザーやユーザーの書き込みを検知して、ユーザーの排除や書き込みの停止などの措置を講じていれば、「出会い系サイト」ではないと判断ができるということです。

この点、「ぎゃるる」は異性交際目的の書き込みやメッセージなどを全面的に禁止しているため、「出会い系サイト」認定がなされていないのです。

説明が長くなってしまいましたが、ぎゃるるが出会い系サイトではないと判断されている2つのポイントをまとめるとこのようになります。

ぎゃるるは、①異性交際目的のユーザーが集まるサービスではなく、あくまで友達関係を広げるためのサービスであり、②仮に異性交際目的のユーザーがいたとしても運営会社はその目的達成を固く禁じており、その目的達成のための手段がサービス上で検知できた際は該当ユーザーの排除を徹底しているので、出会い系サイトではない。

というわけなのです。

この抜け道は許容してよいのか?

ここまで「ぎゃるる」がなぜ出会い系サイト=インターネット異性紹介事業ではないのかという点を説明しましたが、皆さんは納得ができるでしょうか?

一般常識から考えて、「ぎゃるる」が出会い系サイトではないという判断に納得できる人はごく僅かだと思います。

何より、この規制を免れている「ぎゃるる」から、本来、規制法が防がなければならない少年少女による出会い系サイト被害が発生しているのですから、この出会い系サイト規制法はほぼ機能していないと考えるべきです。

この規制法が本来どうあるべきなのかという点はまた、改めて記事に起こしてみたいと考えています。

ぎゃるるに関する考察まとめ

ぎゃるるは位置情報をもとにした近くの人との無料のチャットアプリです。
ニュース・漫画・画像投稿・動画投稿などエンタメアプリとしての機能追加もされていますが、メインはチャット機能による出会いSNSとしての側面です。
その実態は、少年少女の援助交際や、ネットワークビジネス、風俗などへの勧誘など、世の中のブラックな問題が、ぎゃるるというグレーな場の中で展開されており、実際に事件・事故としてニュースになることもしばしばあります。
この状況をいつまでたっても正せない理由は、ぎゃるるが出会い系サイト規制法が定義する「出会い系サイト=インターネット異性紹介事業」に該当しないからです。
ぎゃるるにまつわる問題の本質は、この法規制には抜け道があり、正しく機能していないという点にあるのではないでしょうか?

今後、さらにモバイルインターネットの普及する中、出会い系サイトの規制に関しても、変革が求められていくと考えています。

スポンサーリンク