もしかして非モテ?マッチングアプリで恋人が作れない人の対策方法

恋人探しがスマホで簡単に行えるマッチングアプリ。
多くの人が利用し恋人を作って結婚や出産をする人も増えてきました。
筆者もいわゆる非モテの自意識があり、非常に苦労をしましたが、結果的には無事恋人が出来たうちの1人です。

そんなマッチングアプリですが、もちろん全ての人にとって、使えば即恋人ができるものではありません。
①マッチングアプリ上で自分を表現する、②相手に好意を表明する、③メッセージをする、④実際に会う、⑤そして告白をして、⑥交際に至るというステップを踏む必要があります。

そして、このステップでどうしても最後の交際にまで進めない人が多く存在します。

本記事では、マッチングアプリで交際に至らない人の根本的な問題は何かを深く掘り下げて、どのようなメンタルで、どういった対策を取るべきなのかについて考えて行きたいと思います。

マッチングアプリでの非モテパターン

マッチングアプリでなかなかうまくいかないと感じている人の中にも程度の差があります。

例えば、

  1. マッチングをしてメッセージのやりとりをするが、話題が尽き、自然消滅してしまう
  2. マッチングはするがメッセージが始まらない、もしくは1-2通で終わってしまう。
  3. いくら「いいね」「LIKE」を送ってもマッチングすらしない

ここでは、1や2のマッチングのフェーズは出来ている人は自分の写真やプロフィールは問題ないが、メッセージなどのコミュニケーションに難があるということになります。そして、3のマッチングすらしない人というのはプロフィールに問題があるということになります。

マッチングアプリにおいて非モテに悩む方々はだいたい、上記の3パターンのどれかで悩んでいる方が多いのではないでしょうか。

マッチングアプリでも上手くいかないことに失望しがち..

マッチングアプリは、さも誰でも簡単に恋人ができる、というようなキャッチコピーであることが多いため、マッチングアプリで上手くいかなった場合、失望感が強いものだと思います。

「こんな自分でも女性ともしかして会える?」という期待が大きい分、現実世界と同様に上手くいかなかった場合、失望は大きいのです。

あなたの非モテは誰の責任か

ここで一つの問いを投げかけたいと思います。
あなたが非モテの原因は誰にあるのでしょうか?

自分なのか、異性なのか、それともマッチングアプリ運営者なのか。

あなたは誰の責任であると考えていますか?

もし「自分に原因がある」と思えるようであれば、原因を特定して、改善していくことができると思います。
しかし、もし「自分を受け入れない異性が悪い」「マッチングできない運営会社が悪い」というように他人の責任だと感じているのであれば、その考えは改めなければなりません。

今の時代に求められているのは、相手に合わせて自分の価値観や意見を柔軟に変えていける人です。

自分に”合う”相手を見つける、ではなく、相手に”合う”自分になる。

この気持ちを持てることが大事なのです。

非モテを他責にしてしまう理由

とはいえ、非モテを自分の責任として考えない人が「弱い人間だ」ということを言いたいわけではありません。自分を非モテだと思っている人が他責にするのはある意味、人間として当然のことなのです。そのメカニズムを理解することがまずは大事だと私は考えます。

人間は、本質的に「自分は価値ある人である」と思っていたい欲求を持っています。
その欲求を満たすために、2つの動機により自分の価値を見出します。

一つは、低い自己評価でつらくならないように自分を守ろうとする自己防衛動機。
そしてもう一つは、自分の価値を実際以上に高い人間であると思おうとする自己高揚動機です。

例えば、人は、自分に自信が持てずに落ち込みそうな時に、自分を守る目的で、自分より評価の低い人を見て、自分と比べます。
「あの人よりはできてる」
こう思うことで、落ち込まないように自己防衛をするのです。
そして、集団の中で自分を評価する時には、「自分は平均よりは上である」と思うことで、自分の価値を高めようとします。

この人間の特性を非モテに当てはめると、

自分のモテ度は平均と同等、もしくは少し上であるだろうという認識(あるいはその願望も含む)を持ち自分の価値を高めに見積もっていたにもかかわらず、
いざ出会いのスタート地点に立った時、自分が女性から選ばれないという事実に直面します。このショックで過度に落ち込むことを避けるために、自分より下の非モテな同性を探し下方比較をしたり、自分を選ばない異性や、その状態を作り出した運営会社を蔑視・否定することで、自分の心を安定させようと必死になってしまうのです。

これが非モテを他責にしてしまう本質的な原因であると考えます。

過度な非モテコンプレックスは危険

「モテたい願望」と「モテないことによる女性嫌悪」が行きすぎると、極端な自己防衛手段を取るようになってしまい非常に危険な状態に陥ります。

自己防衛としてのナンパ師のメンタル

例えば、自己防衛の一貫として代表的な事としては、女性の心理をコントロールしようと、女性を口説く心理テクニックを勉強したり、ナンパ師が弄するトーク術の実践です。

これらは一見、モテ男たちがたしなんでいる遊びのように思われますが、決してそうではありません。

ナンパ師とは、女性の心理を思うままに操つることで、自分が優位に立っていることを感じ、承認欲求を満たしている人々のことです。彼らは女性を自分の欲求を満たす物のように見下しており、ただ、自己の存在の価値を回復させようと必死なのです。

非モテコンプレックスを回復しようと、ナンパ師の方法論で自己回復を図ってしまうと、女性を蔑視したメンタリティが染み付いてしまいます。このナンパ師のメンタルのままでは、真に女性と向き合うことは出来ませんし、信頼できるパートナーを見つけることなど到底出来ません。

しかし、多くの日本人男性は、このナンパ師のメンタリティに憧れを抱いたり、悪いと思っている人は少ないと思います。
これは大きな間違いで、何度も言うように、ナンパ師のように女性を見下し、軽視したメンタルは禁物です。そのメンタルまま幸せをつかめる男性はいません。

そのことを理解した上で自分を表現する手段として、心理テクニックやトーク術を、ひとつのスキルとして身につけていくべきなのです。

マッチングアプリで非モテが取るべき戦略

マッチングアプリのようなインターネット上での出会いというのは、従来の非モテにこそ価値のあるサービスです。
本来、恋愛につながる「出会い」において大事になるのは、合コン・街コンなどのような対面でのコミュニケーションでした。

対面コミュニケーションでは、「表情」「声のトーン」「視線」「ジェスチャー」「考え」「言葉」「感情」などの全ての掛け算により、自分が相手に評価されます。
しかし、一方、アプリ上では対面で話すときよりも相手に伝わる情報は「考え」「言葉」「感情」に絞られ、相手に与える情報は少なく済みます。

つまり、自分の印象をある程度コントロールでき、自分の内面のアピールに相手の意識を集中させることができるのです。

アプリでは「考え」「言葉」「感情」のみの情報しか伝えられないから、自分の魅力が伝わらないと考えるのではなく、外見などの要素は省いて、この3つに絞って自分をアピールできることが大きなメリットであると捉えるようにしましょう。

意識的に自己開示をする

対人関係は自己開示によって発展します。自己開示とは、自分の人となりや思いを、言葉で素直に伝えることです。
例えば、マッチングアプリで出会う前に最も大事になるのはプロフィール文です。

自分を表現するプロフィールでどれだけ自己開示をできるかが非常に重要となるのです。

例として下記のプロフィールをご覧ください。

プロフィールをご覧いただき有難うございます。
平日は仕事で忙しいときもありますが、休日は映画鑑賞や読書をして過ごしています。
これまでは仕事中心の生活でしたが、プライベートも一緒に高め合っていけるような方と出会いたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

シンプルではありますが、面白味が無いというのが正直な感想ではないでしょうか。
これを自己開示という軸の元に考え直すとこのようになります。

プロフィールをご覧いただきありがとうございます。
仕事は、業務システムの営業職です。
新卒入社してからは仕事ができるようになることで頭がいっぱいで中々自分の時間を作れていませんでした。
ただその中でも、学生時代から映画は好きでした。
今でも休日に新作映画や過去の話題作などは観るようにしています。
ベタなSF映画やアクション映画も好きですし、作家性のあるシリアスな映画も大好きです。
お互いの好きな映画の話が出来たら楽しいだろうなと思っています。

両親がどちらも会社勤めで共働きだったこともあり、家では仕事の話をするのが普通な環境でした。
その影響もあって、恋人になる人とは、対等に仕事の話ができることに憧れています。
お互いに高め合える関係が作れると良いなと思っているので、
ぜひ色んな経験をされている方とお話がしたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

少々長くなってしまいますが、自分の仕事観・趣味・家庭環境・相手との関係性などが自然に盛り込まれており、非常に好感が持てます。
大事なポイントは、自分の趣味・価値観が形成された背景までをさらっと伝えることです。
改めて言いますが、自己開示をすることが対人関係の構築において最も重要なことなのです。

マッチングアプリを利用したマッチングまでの1stステップでは、自己開示を散りばめた自己紹介文の作成を意識しましょう。

恋愛への進展に至る5ステップ

恋愛に至るまでには段階的なステップがあります。
このステップを頭に入れておくことで、適切な恋愛関係へのフローを理解するようにしてください。
下記の図は心理学者の松井豊教授の「恋愛の進展段階と時代変化」という著書から引用しました。

マッチングアプリ上では①の領域を漏れなくカバーすることが重要です。
非モテに限らずですが、恋愛経験に乏しい男性によくありがちなのが、①が一切出来上がっていないのに、いきなり②の領域に入り込もうとすることです。
例えば、男性が取りがちなNGパターンとして挙げられるのは…

  • とりあえずデートをして相性をみたい
  • 出会う前に電話番号を聞いて話してみる
  • LINEを聞いて距離が縮まっていないのに無駄にメッセージを送る

マッチングアプリの最大のメリットは、対面コミュニケーションをする前に相手との距離を縮めることができるという点です。
「相手に自分を知ってもらう」「相手を知る」ということを、相手に会う前に出来るにも関わらず、それを省いて②の発展段階のコミュニケーションをとることは全く意味がありません。それで成功できるのはイケメンやコミュ力の高いモテ男だけです。

最近では、メッセージなどの細かいことを省いて、すぐにデートの確約ができるという機能をつけたマッチングアプリもあるようですが、恋愛に繋がるための人間の心理的本質は一切考えられていないように思います。

デートは質より量が大事

もしマッチングが成功し、異性とデートまで出来るようになったのであれば、ぜひ頭に留めておいてほしいことがあります。
それが、デートの回数です。男性は1回のデートの質を重視してしまいがちですが、
2時間デート1回よりも、1時間デート2回、
もっと言えば、30分デート3回のほうが断然効果的です。
これは、単純接触効果と言って、何度も会うことで自然と親しみが湧いてくるという人間の特性を活用しています。

いきなりがっつりとした1日デートではなく、カジュアルにランチや平日のディナーに誘ってみるのが良いでしょう。

まとめ

さて、ここまで非モテの自意識の危険性と、恋愛に至る一般的流れの説明、マッチングアプリの特性を理解した上での対応策などをご説明しました。
筆者である私自身も恋愛経験は非常に少なく、様々な苦労と葛藤の中で恋愛をしていました。
非モテの自意識がある方は、異性や恋愛に対してコンプレックスがあると思います。理想の自分と、現実の自分とのギャップが辛く、直視したくないこともあるでしょう。
しかし、勇気を持って、自分のコンプレックスの原因をも目の前の相手に自己開示してみてはいかがでしょうか。
そうすることで初めて相手に信頼され、そして、相手を信頼し、深い人間関係を築くことが出来るのです。

この記事が参考なれば幸いです。

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