出会い系サービスを使う際に、必ずといって話題に出てくるのがサクラや業者という言葉。
アプリのレビューを覗いてみたり、インターネットで出会い系サービスを検索すると必ず、サクラや業者の話題が出てきます。
ネット婚活から結婚までした私自身も、初めてネット婚活をする時に、この「サクラ」「業者」というワードを知って、
「一体、サクラって何?」「業者って何してくるの?」
と不安でしかありませんでした。
私自身、事前に入念に調べるタイプだったこともあり、この出会い系サービスにおける「サクラ」「業者」というのが一体何であるのかをリサーチしました。実際に「これが業者か。」と体験もしたので、これから出会い系サービスを始めようとしている人の参考になれば幸いです!
出会い系におけるサクラ・業者とは?
ここまで、サクラ・業者というのを一括りで話してしまいましたが、実は全くの別物です。
簡単に言うと、サクラというのは、運営会社が雇った嘘のユーザーです。業者というのは、いわゆるアムウェイなどのネットワークビジネスに勧誘する人や他の有料会員サイトに誘導する人のことです。
出会い系サイトにおける「サクラ」
まず、サクラというワードのwikipediaを引用してみます。
サクラとは、公演主催者や販売店に雇われて客の中に紛れ込み、特定の場面や公演全体を盛り上げたり、商品の売れ行きが良い雰囲気を作り出したりする者を指す隠語。当て字で偽客とも書く。
…
出会い系サイトの女性利用客を装ったサクラ
その殆どが、女性に成りすました男性ユーザーだが、女性が成りすましたサクラもまれにいる。写真はキャバ嬢を撮ったものや、他のウェブサイトからの流用など様々だが、いずれも無断流用である。引用:wikipedia
出会い系サイトのサクラのほとんどが「女性に成りすました男性ユーザー」という衝撃的なワードが載っていますね(笑)
しかし、これは一体どういうことなのでしょうか?なぜサクラが必要なのでしょうか?
出会い系サイトにサクラが必要だった理由
そのからくりは下記の通りです。
いわゆる”出会い系サイト”と呼ばれる「ワクワクメール」「PCMAX」「YYC」などのサービスは男性側にポイント制を採用して課金売上を上げています。例えば、女性のプロフィールを閲覧するには5ポイント。メッセージを送るには50ポイントなどと、ユーザーのアクションごとに消費ポイントが決まっています。初回登録では無料で500ポイントぐらい付与されている場合がほとんどなので、運営会社としては、どんどんと無料付与分を消費させて、課金をさせたいわけです。
したがって、運営会社は課金収益を上げるために、嘘の女性を雇い、男性とメッセージのやりとりをさせることで、収益を上げていたわけです。
しかし、こういった道理に反したビジネスモデルが許される訳がなく、今では「ワクワクメール」「PCMAX」「YYC」など大手の出会い系運営会社がサクラを雇うということはしていないと思われます。宣伝のキャッチコピーにも「サクラなし」と謳っているほどです。ただし、まだまだ中小の出会い系サイトやアプリではサクラを雇っていたり、人ではなく、botで返信対応しているところなどもあるようですので、気をつけてくださいね。
出会い系サイトにおける「業者」
現在はこの業者というのが非常にやっかいな存在です。
というのも前者のサクラとは違って、サイト運営会社は一切関係はなく、一般ユーザーを装って近づき、他サイトへ誘導したり、実際に会って、友人として仲良くなった後にネットワークビジネスを勧めてきたりします。
業者タイプ① 他サイト誘導系
他サイトへ誘導する業者はの見分け方は非常にわかりやすいです。
最終的に、
ペアーズは退会するからこっちでやり取りしよう!
怪しいURL
といった形で、謎のURLを踏むように促してきます。
このメッセージが来たときは、業者確定なので確実に無視しましょう。
ただ最近はペアーズ上で、他サイトへの誘導は通報されてアカウント凍結されるリスクがあるのか、ペアーズではなく、LINEでのやり取りにすり替えるためにLINE IDを早い段階で聞いてくる場合もあるので、LINE IDを変なタイミングで聞かれた際も気をつけてくださいね。
業者タイプ② マルチ商法・ネットワークビジネス系
いわゆるマルチ商法、ネットワークビジネス、MLM(マルチレベルマーケティング)への勧誘を目的として、出会い系サービスを利用する人たちが存在します。
マルチ商法の代表格でいうとアムウェイなどです。そのほか、代表的なところでいうと、モリンダ、ハーバライフ、ニュースキン、ニューウェイズ、三木商事、タッパーウェアなどです。これらは違法なビジネスではないのですが、ペアーズ上でのネットワークビジネス目的の交流は、以下の利用規約8条25項でも明確に禁止されている行為となります。
無限連鎖講およびマルチ商法、またはそれに類するもの、その恐れのあるもの、あるいは当社が無限連鎖講およびマルチ商法、またはそれに類するもの、その恐れのあるものと判断する内容を掲載する行為
厳密に言うと、ペアーズ上では勧誘せず、実際に出会ってから友人として勧誘するというのが一般的なやり口です。私も実際にペアーズ上で経験したことがあるのですが、マルチ系の人達は、仲間内で頻繁にパーティーを行なっているのが特徴なので、相手から「週末に友達のパーティーがあるから一緒に行こう!」等の誘いがあったら、ちょっと気をつけたほうが良いかもしれません。
出会いの場なのに、パーティーの誘いというのはそもそもおかしいですよね。
「サクラ」「業者」の対処法
現在、サクラ・業者がいない出会い系・婚活サイトというのは存在しません。
たくさんのユーザーがいるサービスには必ず、悪意ある・利用目的を逸脱する人間が出てきます。現在大手の運営会社はかなり業者排除策を講じており、努力はしているように感じますが、業者を完全に排除することはどの運営会社もできていません。
したがって、ユーザーである私たち自身が、いかに業者かを見抜いて、無駄な時間を使わないかという「目」を養う必要があります。
◆対処法まとめ
「サクラ」は現在では、大手有名サービスには居ないが、中小出会いアプリ・サイトには存在する。そもそも、ユーザーの少ない中小出会いアプリ・サイトは利用しないのが賢い選択です。
「業者」は大手サービスであるほど必ず存在し、ゼロになることはないと思います。
謎のURLに誘導してくるなど分かりやすい業者は無視をして、マルチ商法・ネットワークビジネス目的の人もその兆候や、言動が見えたら無視をしてください。時間の無駄です。
特徴としては、「仲間内でパーティーに頻繁に開催・参加している」「パーティーを介してたくさんの友人達を紹介される」「『金持ち父さん貧乏父さん』という本の凄さを語る」「キャッシュフローゲームという勉強会に誘われる」などなどです。
きっと、すでに体験済みの人にはわかりますよね(笑)
こういったマルチ系の現場の最前線で人を勧誘してくる人は、純粋に自分の上層部の師匠に心酔して行動してしまっているので、悪い人ではないんです。ただ、「出会い」を求める場で、友達付き合いや交際を匂わせてビジネスの話に持ってくるスタンスが悪質なところなので、マルチ商法だと勘づいたら、無視するのが得策です。
上記のことに気をつけて、こういった人々に振り回されず、素敵なご縁を作って行ってくださいね。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。